ブラジルの丘「コンコバードのキリスト像」
コルコバードのキリスト像が建てられたのは、そのポルトガルからの独立100周年を記念してのことで、1931年に完成されています。
だれもが知っているアメリカの自由の女神と、生い立ちが似ていますね。
しかも、自由の女神との共通点はそれだけではありません。
コルコバードのキリスト像は、自由の女神と同様、像そのものはフランスで制作され、その後、コルコバードに移されて先に完成していた台座に据え付けられました。
像のデザインは、フランスの彫刻家ポール・ランドウスキが、製作の監督は地元エンジニアのエイトル・ダ・シルバ・コスタが行いました。
このようにして立てられたキリスト像は、1931年10月12日に除幕され、ブラジル人と多くの観光客に愛される像となったのです。
コルコバードの丘の標高は710メートルです。
そんな高所に高さ39.6メートル、左右30メートル、更に重さが635トンもある巨大キリスト像を建造したのには、どのようなヒミツがあるのでしょうか。
そこには、コルコバードの丘のあるブラジル・リオデジャネイロとキリスト教とのつながりが隠されているのです。
実は、ブラジルの首都リオデジャネイロの「リオデジャネイロ」という言葉には、「キリストの神様が見守る街」という意味があります。リオデジャネイロを一望できる丘の上にキリストの像を設置することは、まさに「リオデジャネイロ」という意味を表していることになります。
ブラジルの国民の多くはキリスト教徒なので、このような意味をもつ「コルコバードの丘のキリスト像」は、人々の信仰の深さを象徴する像となっているのです。
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